sumanai’s blog

申し訳ない想いを寄せて

「恋は雨上がりのように」⑤

結局4度め観賞してしまった。

 

この映画、とんだスルメ映画でちっとも飽きることがなく、観る度に新たな発見がある。

そんな映画がそろそろ全国的に終映の気配、配給元である東宝のTOHOシネマズですら今週末はやってないみたい。でも、地元・フォーラム盛岡ではかろうじて。フォーラム盛岡系列のアート映画上映館である「アートフォーラム」での上映、いわゆる「アート落ち」だけど、上映してもらえる事が嬉しい。しかも嬉しいことに、まだ「LAST」のおしらせナシ。そりゃそうだ、なにしろオレが行った7月1日の上映けっこう席が埋まってた。そりゃ、いわゆるファーストデイで一般料金たったの1100円による底上げ要素もあるとはいえ、まだまだイケるんじゃないか?そしてオレ、まだまだ観たいんだ。

 

4度めの観賞で気づいたのが、撮影の市橋織江氏の力量。Twitter界隈では、本作のヒロイン・小松菜奈ちゃんの透明感が絶賛されてるんだけど。その透明感の源泉は、小松菜奈ちゃんの美白肌もさることながら、市橋氏の腕もあるのではないか?

 

特に、重要なシーンが展開されるヒロインのバイト先のファミレスの従業員部屋での自然光の差し込み具合が素敵。フェルメールの絵画みたいというと、オーバーと思われるかもだけど本気でそう思った。

 

公式パンフでは、自身が女性だからか「女性をエロティックに撮れない」とボヤいていた市橋氏だけど。なかなかエロかったぞコノヤロー!本作はアキレス腱断裂で陸上選手の夢を絶たれたヒロインの一部始終という訳で、やたら脚のクローズアップが多く脚フェチにとっては辛抱たまらんモンがあるけど、ちっともいやらしくなってない。あと、家に帰ったヒロインが靴脱ぐため腰かがむシーンをローアングルで撮るという「コレどこのカメコ仕事だよ?」と言いたくなるシーンもちっともいやらしく撮れてない。むしろイイ、マニアってヤツは、演出されたエロは「養殖もの」として敬遠してしまうのだから。

 

そんな市橋氏の撮影によって際だってしまうのが、小松様の凛々しい眉毛なのは言わずもがなでしょうなのだが、睫毛の毛髪力がスゲエ!小松様の目力の源泉がまるで威嚇してる時の猫のような眼、もっというと三白眼なのは勿論だけど。そこに凛々しい眉と過剰な睫毛が援護射撃してるのがよーく理解できた。あーあ、また知りすぎた玄白。小松様に対する知識量、オレの老後を世話してくれるに違いない姪っ子二人分のそれをはるかに超えてしまった。

 

さて、そんな小松様の睫毛具合はさすがにスクリーンじゃないとわからないべ?いくら大画面でもテレビにゃ表現不可能だべ?夏休みに入って大作が入ってくる前にもう一度確かめねばなんね。

 

すまない。