春の彼岸
去年の秋の彼岸以来、半年ぶりに家の墓参りに行った。半年もほったらかしてると、お墓は荒れ放題。特に枯れ葉を払うのに手こずる。墓の手入れに加えて、家のお墓が山の中にあるからちょっとした登山。母が心底疲れ切ってしまい、あーこの人トシなんだな。この先あと何回、いっしょに墓参りできるんだべなと思ってしまった。
でも、お寺の前まで車で行けるからまだイイ方じゃん。未だに忘れられないのが２０１１年の春の彼岸。当時住んでいた港町で東日本大震災被災、壊滅的な被害を被ってしまい。職場で一週間寝泊まりしてた。電気・水道・ガスはもちろん、ガソリンの供給も途絶えてる中。震災から一週間後にしてようやく、実家への高速バスが復旧。真っ先に乗った、被災地から逃げたかった。
実家に戻ったら、内陸だというのに結構な被災具合で。母も余震がこわくて数日避難所で過ごしていたんだそうだ。この状況がいつまで続くかわからないから、墓参りだけはしておこうという事になったが。2011.03.18日前後、まだバスが復旧してなかったから、実家から３キロある墓まで、老母といっしょに掃除道具を持って歩いて行った。もともと疲れ切ってたのに、墓参りしてさらに疲れた。でも、あの頃の状況では。やらなきゃ気が済まなかった。
あれから７年、そりゃ着実に復興してるんだろうけど。傷ついた方は、未だに傷を抱えている。
すまない。
