sumanai’s blog

申し訳ない想いを寄せて

「ミスミソウ」

押切蓮介氏の漫画の実写化である本作、残酷シーンが多すぎるせいで凡百の「少子化で廃校になった空き校舎をロケ地に活用、モブの手配は地元コミッションに丸投げ系の、さわやか漫画原作映画。壁ドンも、もちろんあるでよ!」みたいな映画とは一線を画す出来映えだった。

 

親の都合で僻地に転校したら、同級生たちに虐めまくられたうえ家族まで生きながら焼き殺され、その証拠隠しに自殺まで強要されたヒロインの復讐譚なんだけど。話がヒドすぎて、ヒロインが一匹一匹始末つける度に得もいえないカタルシスが舞い降りたさーなんくるないさー。

 

しつこいけど、この映画。残虐シーンが多いせいか低予算で撮らざるを得なかったらしく、地方ロケでそういう映画を撮ると「腹腹時計かな?」と言いたくなる作風になりがちなんだけど。今回、雪深いド田舎(たぶん新潟)をロケ地にしたことで白い大地と飛び散る鮮血が美しいコンストラストになってた。

 

しつこいけど、この映画。低予算うえにまずヒロインをオーデションすることから始まったそうなんだけど。やっぱ、人なんだなと思う。見事ヒロインに選ばれた山田杏奈ちゃん、黙ってれば黒髪美少女なのに。いかにもイジメのターゲットになりそうな弱さと、復讐を淡々とこなす強さの両面の演技ができるトコが素敵。かつ、天下のアミューズ所属なのに癖が強い作品ばかりに出たがって。最近では、親から虐待を受けていたら拉致られたヒロインのほのぼの物語「幸色のワンルーム」のテレビドラマ版でヒロインになるも、大人の事情で全国放送されないらしい。ほんと、いまテレビって無茶苦茶きゅうくつだなと思う。放送したいことが放送できないなんてポイズン!

 

今回、なぜこのヒロインに牽かれてしまうのか考えてみたんだわ。
★結論、眉毛が太い。
→これ、男だったら相当なイケメンだわと思うくらい眉毛が凛々しい。それがどんなに逆境にいても、イジメる側が「まだまだコイツ痛めつけないと、逆にこっちがやられるな...。」と思わせる要素になってた筈。

 

そうそう、既に全国的なロードショーが終わってるし。漫画原作だからネタバレもやむなしでしょ?との観点から話すと。もう総てヒロインの転校先が閉鎖的な田舎だったせい、いじめ側のボスの取り巻きたちが閉鎖的で外部を拒絶するあまり、ボス側の意図に反して勝手に病んで勝手にやらかす辺りリアル。日大アメフト部か?

 

なんかもう収拾つかないけど、眉毛がボウボウな女最高!具体的には小松菜奈様最高!

 

すまない。