sumanai’s blog

申し訳ない想いを寄せて

「羊と鋼の森」

うむ、この作品。原作読んでから臨んだほうがよかったかも。上白石萌音・萌歌姉妹共演という一点だけで何の前知識もなしで観に行ってしまったところ、中盤にダレてしまい申し訳ない。それはもちろん本作品のせいではなく明らかにオレのせい!

 

雄大な北海道のロケ、そして豪華な出演陣(特に光石研が、流石の名バイプレイヤーぶりでいがったぁ♪)が贅沢なのは勿論のこと。クラシックの名曲たちが援護射撃してたというのに。

 

この主人公が、専門学校出たての新人調律師で。真面目すぎていつもメモ必携でガチガチしてるのが。ほんと新社会人あるあるで、あーオレにもこんな頃あったよなーと身につまされた。今もあんま変わらん。

 

それから上白石萌音ちゃんの役が内向的すぎてて、どんどん自分の心に外壁を積み上げて要塞化してしまうえ。更に地下迷宮まで築いてしまい、自分自身が迷宮にハマってしまって出られなくなるような。典型的なめんどくさいキャラをさらっと演じてた。うん、演じてた。

 

枝葉の部分で恐縮だけど、「おっ」と思ったのが調律師たちがみんな腕時計を右腕にはめてた事。これ、主に左手が道具を握る手だから邪魔にならないようにという配慮なんだそうだ。真面目な話、オレは腕時計を右腕にはめてるヤツみるとつい「個性アピールかな?」と思ってしまうんだが。世の中にはどうしても右腕にしなきゃならない切実な理由がある人間がいるんだよな。こないだ、うちの職場の新人に腕時計を右腕にしてるヤツがおって。その理由が左利きだったことにようやく気づいた。実はオレも左利きなんだけど、昔(20世紀)は左利きが生きづらい時代で。腕時計を右腕なんかにしとったら「ボク左利きだよ!」と言ってるようなモンだった。左利きの左腕ハメ、たまに不便なんだが、そのデメリットを補う恩恵があったんだよな。

「無駄な個性のアピール回避」
→あれから20年、時代は寛容になったよう
だな。
(ネットは真逆なんですけどね)

 

んだな。そろそろオレも右腕ハメにすっかな。
「FP3級じゃけぇ、何をしてもいいんじゃ!」

 

すまない。

 

 

羊と鋼の森