sumanai’s blog

申し訳ない想いを寄せて

「ゴールデンカムイ」から観る、味噌の魔力について。

いま放映中の「ゴールデンカムイ」、地元が僻地ながらBSの恩恵でリアルタイムで観させてもらえてる。原作未読ながら、北海道出身の実話誌出身ジャーナリストにしてTwitter廃人であられる鈴木智彦氏がおリキを上げてらっしゃったので観たら。ガチはまりした。

お宝を求める、かつての日露戦争の英雄である主人公の冒険もさることながら、主人公と随行するアイヌの少女アシリパがつくる「アイヌめし」 も見逃せない。 根っからの狩猟民族であるアイヌは、しとめた獲物をその場で捌いて血抜き等の処理も行い、脳味噌・内蔵の類も有効活用してツミレ状にする等のテクもあったらしい(しつこいけど、しとめたその場で)。

塩気も出汁も、獲物から十分出てて効率のいい調理だったはず。 だけど、和人(シャモ)は、アイヌのぐつぐつ煮込んだ鍋物料理に、味噌を一匙加えるともっと美味しくなるんじゃと思うんだよなぁ! 和人である主人公が勝手に 鍋に味噌を足すシーンで、アイヌの少女・アシリパが味噌を見た目からウンコと間違えて拒否反応を示すシーンがあったけど。その次回で、ウンコ墜ちもとい味噌墜ちするシーンがあって考えさせられた。

「あー、彼女。味噌墜ちした...。」

むかーし、元祖おたくである唐沢俊一の本読んだ。それは、戦前に書かれたトンデモ本アンソロジーで。戦前の、当時のネトウヨっぽい方が書いた大東亜共栄圏的なものを作成するための目論見書っぽいもんが紹介さ れてて。その主題は、 「米と酒の味でモンゴル人をたぶらかさせて、そいつら利用して東アジアを〆よう。」 というシンプルなストーリーだった。

こんなんで、東アジアしめれんの?
→と、唐澤俊一氏は突っ込んでたけど。
でも結構、笑えない。 実はすでに、米と酒にたぶらかされた民族がいたからだ。そう、それはアイヌ

たぶんだけど。 世界中からみて、炊いた白米を真面目に主食にしてるのは日本人くらいなのか?意外と、世界中で米って副菜のような扱いされてて 。ごはん(=米)・味噌汁・おかず、の三角食いみたいな食べ方してないんだよな。 米を主食にしない人にとっては、炊き上げたご飯の匂いが硫黄くさくて食えないらしい。

が、いったんハマればもう桃源郷。コメ至上主義者に陥ってしまい、ご飯と味噌汁があって、おかずにポテトサラダとコロッケがあっても、ザッツ炭水化物まみれでも疑問を感じなくなるんですよねー。

しつこいけど、そもそも硫黄臭くて初心者には受け付けられない、炊き立てのコメの女房役が、同じく硫黄臭い味噌。意外と硫黄臭い(=ウンコ臭い)味噌がご飯の味を引き立てたうえ、副菜にも硫黄マウンティングしてんだ。これが和食のエポック事態だと思うんだ。 だから、味噌最高! 味噌で東アジアをみんなで闇墜ちさせようぜ!

すまない。
味噌