山内昌之×佐藤優「悪の指導者論」(小学館新書)
・トランプ(アメリカ)
・プーチン(ロシア)
・エルドアン(トルコ)
・ハメネイ(イラン)
・山内昌之(東大名誉教授)
・佐藤優(前科一犯)
こんなワルそうなツラした面々が、表紙に勢ぞろいしてる本って他にねーぞ!
中身も、いろいろアツかった。
これ、初版が2017年12月だけど。もろ、2018年2月のこと言い当ててる。
「金正恩が軍事パレードしてた頃、取材に来てた海外ジャーナリストを露骨に人質にして自国の平和を保ってた。」
なる記載があったけど。
→思えば、平昌オリンピックの頃。北朝鮮のミサイルの射程内に世界から選手たちが集まってしまい。場合によっては彼らを人質にできる好機にいながら、北は敢えて平和ムードに貢献してて。しかも将軍様の妹を派遣する心の広さすら見せてたのって。
→あ!そういう事だったのかぁ。
その一方。
本書では、世界の独裁者様を挙げ連ねておきながら。習近平は掲載されず、スタメン落ち扱い。理由は規定路線の延長上だから(→要するに、既に中国4千年の歴史において独裁がシステム化されてしまい。別に習近平が独りで独裁を断行したとは見なされないという事情からか?)。
もしかしたらさ、議会民主制では緊急の事態に速やかに対応できない弊害がいろいろ出ていて。だんだん独裁制を許容するムードが各所で醸成されているのかも。
・・・って、ローマ帝国が辿った轍を。なぜ今さらバカ正直に辿ってんだよ!
すまない。