萬鷹旅館(岩手県西和賀町)
去年の暮れ、生まれて初めてスッポン鍋食べてからというもの頭の中はすっぽん料理のことばかり。すっぽん料理専門店でフルコース食べてみたい、でも都会じゃなきゃ無理か?と思いつつ調べてみたらとんだ盲点。
「まさか、県内にすっぽん料理をフルコースで出す温泉旅館があったとは...。」
説明しよう!
温泉地である岩手県西和賀町の湯田地区では、豊富な温泉水を利用してすっぽんの養殖が盛んなんだそうだ。しつこいけど、すっぽん料理フルコースで温泉がついて一泊1万5千円くらいはお値打ちなんじゃないか?東京まで行くアシ・宿を考えたら相当お得、ほんとしつこいけど、しかも温泉つきなのだ。老母も連れて行ったんだけど。
冬の西和賀、あんなに豪雪地帯だとは思わなんだ。
今回、盛岡から雫石を抜けて県道1号線で行った。山伏トンネルを抜けて西和賀町沢内地区に入ったら、そこは雪国とかそういうレベルじゃない。だんだん地吹雪いてきて、日も沈んできて「これ、着くのか?」と不安になってきた中ようやく目的地・萬鷹旅館に到着。相当雪深い。
ひとっ風呂浴びて、早めの夕食。
女将さんの「さっきシメたばかりの新鮮なすっぽんですよ~。」にビビる。
すっぽんの生き血酒
すっぽんの卵の味噌付け
プチトマトの中にもすっぽん肉料理が入っているという、とにかくすっぽんを差し込む姿勢がスゴい。
そして、すっぽんの刺身。
すっぽんの赤身肉、少し固めだけど臭みは感じない。
すっぽんのレバ刺し、5年ぶりのレバ刺しがとても美味しい。馬肉とか、まだレバ刺しが大丈夫な肉もあるから今後チェックしてみたい。
(ちなみに、右のグラスはすっぽんの胆嚢酒。噛まずに呑み込めと言われたのに噛んだら、苦すぎた玄白。)
そして、メインディッシュはすっぽん鍋ですよ奥さん!蓋を開けたら、絶句してしまった。
「甲羅丸ごとかよ...」
補足すると、甲羅の周りにコラーゲンたっぷりのゼラチン質があって。箸でこそいで食べるのな。
老母が少食なのもあって、料理によっては二人分食べる羽目になり。後半は腹が苦しくて味わう余裕なし、本来は鍋の残りで作った雑炊でシメるんだけど明日の朝食にまわしてもらった。で、この雑炊がすっぽんのスープが染み込んで美味い。健康によさそうな優しい味わい。
結論、すっぽんに飽きたけりゃ岩手西和賀まで来い!
すまない。